魔法少女リリカルなのはStrikerS 11話 「機動六課のある休日(後編)」
ごめんなさい。今回、ちょっと感想がネガティブです。
物語の展開速度をあげるか、もっとわかりやすく危機感をもりあげてほしかったなというのが第一の感想。
それと関係しているが、現状、中心が何なのかわかりにくいというのが第二の感想だ。機動六課がレリックと少女を守るのはわかる。けれど六課が、町の守備部隊から要請を受けたわけでないのに、少女をスバルたちにまかせて飛行型ガジェットに戦力の大部分をさいている理由はよくわからない。
9話と10話がよかっただけに、状況が急を告げたはずの今回の11話は、よけいにもったいない。
このままだと13話まで攻防戦が続きそうに思える。だが、状況は大きいはずなのに、あまりにも危機感がない。これはある意味新鮮なのだけれど、『リリカルなのはStrikers』は、味方の判断が的確すぎて安定しすぎているせいだ。
トップのはやてはバンバン先手を打って、隊長たちの即応能力も高い。新人たちのミスも、本当に致命的になるまえに誰か上役がフォローしている。組織としてこうあってはほしいのだけれど、おかげであんまり盛り上がらないんだろうなと、個人的に思う。
あきらかにスカリエッティたちが挑戦者で、機動六課のほうがチャンピオンに見えるのだ。それも、実力差がありすぎて、チャンピオンがどんなKOを見せてくれるかが気になる防衛戦だ。
こうした味方が有能な物語だって、たくさんある。(銀河英雄伝説におけるヤン・ウェンリーの立場など)けれどたいていの場合、上層部が無能で主人公たちが振り回されるか、でなければライバルもむちゃくちゃに有能だ。
けれど、『Strikers』では現状、機動六課をめぐる上層部はおろか敵であるスカリエッティたちも、まだほとんど描きこまれてはいない。
本当は、七話くらいまでの間に、今回の十一話を不安にするための種をまいておくことはできたのかもしれないけれど、あまり組織論に突っ込みすぎると『なのは』らしくないようにも思える。
家族の物語だった『リリカルなのは』に、組織が必要だったのかと考えると、本当にこわい選択だとは感じる。続編もので舞台を広げるのは、本当にむずかしい。
本当に、味方にヒーロー、ヒロインがたくさんいる豪華な編成だと、物語作りはたいへんだ。
ハリウッド映画などで続編モノがよく失敗しているのも、こういう新要素と旧要素のバランス調整なのかと思いながら見ていた。
外野からは、人造魔導師たちがスバルたちを瞬殺するくらいでも、緊迫感としてよかったように思える。せっかく今までガジェットばかりぶつけ、人間の敵と直接戦闘するシチュエーションを温存したのだ。それを生かして第一印象をつくるほうが、むしろセオリーだっただろう。
けれども、『Strikers』には、あえてスバルたちを大事にしてやる理由が、おそらくあったのだ。
ただ、それでも物語は、先に何が待っているかとは別に、その場その場がおもしろいことが要求されてしまう。
今回の緊迫感の薄さは、いろいろな状況を考えあわせても、やっぱりまずいのではないかという気がする。機動六課は隊長二人の限定解除(+レイジングハートの新モード)と、リーンのユニゾンまで残している。この鬼戦力が、的確な判断で運用されるのだ。
今回の”敵”登場の第一印象では、ピンチになる気がまったくしない。勝つとわかっていて、焦点もわかりづらい戦闘が長く続く展開は、やっぱり問題がないとは言えないと思うのだ。
敵戦力はまだ増えるのだろう。けれど、機動六課側にしたところで、これからまだシグナムが合流する様子だ。
『Strikers』が目指すものはともかく、なにか一発、観客をアッと言わせる展開があるのだとは思う。
その”一発”でスカしてしまうと、かなりダラッとした第一クール終了になってしまうかも。
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